2011年7月8日(日本時間9日0時半)に、
ケネディ宇宙センター(フロリダ州) の米航空宇宙局(NASA)は8日、最後のスペースシャトルとなる「アトランティス (Space Shuttle Atlantis、NASA型名:OV-104) 」 が無事に地球を飛び立っていった。
今回も打ち上げの様子はリアルタイムでUstream上で配信されたので、固唾を飲んで筆者も見守った。
今回打ち上げられたのは、 NASAスペースシャトル5機の内の1つで、4番目に建造されたもの。
主な目的は、 多目的補給モジュール(MPLM)ラファエロを使ったISSへの機材の搬入や物資の補給等とのことで、これがスペースシャトルの最後の飛行になる。
地球へ戻ってくるのは、作業が順調に終われば20日とのこと。
打ち上げは、10分を切った頃から観客たちも慌ただしくなり、Ustream上のTLも何故か日本人のツイートが多くなっていく
打ち上げ31秒前には一時カウントダウンが停止。
どうやら1分前に外れたタンク先端の固定器具の収容が上手くいかなかったようだ・・・。
しかし、数分後離陸に問題がないということなのか、カウントダウンが再開、予定時間を若干おくれてエンジンが点火。
そしてシャトルは無事に地を蹴って、轟音とともに宙へと昇っていった。
今回の打ち上げでも、中継用カメラがオービタ(シャトル本体)の真下にある巨大な外部燃料タンク部分に付けられ、うち上がっていく姿が映しだされた。
地球からは雲の隙間からかすかに見える程度になった3分ほどで、既にシャトルは蒼い地球を見上げるような高さにまで上がっていた。
上記の画像に見えている上がシャトル本体のオービタ。
黄色いカメラが設置されているのが、外部燃料タンク。左側に見えるのが固定ロケットブースター。
そして、その下に見えるのが蒼き我らの地球。
しばらくして、地球の丸い姿が見えてきた頃、第一宇宙速度を突破したので左右についている固定ロケットブーサーが取り外されていく。
そして、そのまましばらく飛んだのち、今度は旋回。
旋回し終わり地球が下になったところで今度は、カメラの備え付けられていた外部燃料タンクがオービタから切り離されていく。
ここまで8分くらいなのだが、オービタから離され、地球へ落下していくのを見ていると、心で「いってらっしゃい」と言ってしまう自分がいた。
ちなみに、先ほど切り離されたブースターは回収されるが、このカメラのついた外部燃料タンクは大気圏で燃え尽きてしまうそうだ。つまり、この切り離されたあとのカメラも燃え尽きてしまうという。ちょっと自分の見てる視点が10分程度でお役御免という、ちょっとした感傷に浸る瞬間もある。
いまの人類の技術では宇宙に出るのに10分。
このシャトル以後は、きっともう次のモノが開発されているのだろうが、もっと宇宙が身近になる時代がそこまで着ているのだろうか。
自分が生きている間に、1度は蒼い地球を見てみたいものだが、どーなるだろう。
しかし、こうしてネットの画面でリアルタイムに見れるようになっただけでも、自分は良い時代に生まれたと思いたいものだ。
無事に帰還するのを祈りたい。
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