【雑記】閉鎖世界へ向かう日本の遺伝子

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日本はまた狭い環境に閉じこもろうとしている。

たしかに、TwitterやUstream、Facebookといった海外と交流を深められるツールが急に増え、アウトプットをすればそれがそのまま海外進出のキッカケにもつながりやすくなった。経済産業省も9月に「クール・ジャパン」と称して日本発の文化産業を海外に売り込む態勢を特命チームを組んで取り込む方針をうち出したばかりだ。

しかし、現状はTwitterやUstreamなどで海外のユーザーとのコミュニケーションを多くやっている人はあまり居ない。
逆に言えば、日本人だけでかたまって内輪で盛り上がろうと狭く狭く向かうのが現状で、Twitterでは「相互フォローしてくれなければ相手は悪者」というような話題であったり、Ustreamでは全世界に映像を公開しているのに「タイムラインからの声を邪魔」とするのがあったりも同じことだ。
それだけではない、凸版印刷と大日本印刷(DNP)などの大手出版社がいま「電子出版制作・流通協議会」をつくり日本独自の電子書籍フォーマット設けて海外への流出を止めようとする動きがある。

どれも「インターネット」という場がある上でサービスや技術があるのを忘れていないだろうか。
ネットというのはそもそも「シェアされる場」として出来上がっているものだ。
人の目に触れられたくなければ最終的には物理的に対処するほかない。しかし電子書籍ならばその流通性、Ustreamなら認知性と、少しでも人の目に入ることを望んで選んでいるのを考えるとと、矛盾した行動としか言えない。自分の意図しない、制御できない部分だけ都合の悪いグローバル化は望んでいない姿だ。

1つ言えることは、ネット上では電子書籍だけで、Ustreamだけで、Twitterだけで利益を望もうとしても困難であるということ、そしてコミュニケーションなくしてなにも生まれないということ。
それを理解してないで鎖国的な考えは、さらに世界からも置いてかれてしまう結果になる。
以前「なぜ日本人はシェアするという気持ちがないの?」と質問を投げかけられて答えられなかった自分を客観的にみれ今なら分かる気がする。 どんどんリアルタイムに情報が広がる世界において、視野だけを狭くするのではなく、もう1どネットの技術や特徴を理解した上で、何が出来て、何が出来ないのかを把握してから初めていくべきではないだろうか。
広がることを前提に何を広めるか、そこに答えがあるのではないだろうか。

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