ちょっと某コンサルの方が書いていたエントリーが気になったので、 私は自分の考えとしてエントリーを書きたいと思う。
近年、どこの企業もホームページを持っているのは半ば当たり前のようになった。
しかし、意を決して作ったにも関わらず、ホームページの効果が思うように現れない、と言っているのが現状なのではないだろうか。
それもその筈だ、効果の出ていないホームページのほとんどが、「自己満足の結果としてつくった産物」だからである。
今回は企業ホームページを作る上で、特に中小企業のホームページで良くある間違い点について幾つかあげてみよう。
1.カタログやパンフレットの資料をそのまま掲載している
一番多くあるのが、パンプレットやカタログの内容をそのまま掲載しただけのページだ。
これはホームページを作る上で一番やってはいけない。
何故なら、綺麗に仕上がっているパンフレットやカタログを取り寄せれた方がもちろん見やすいし、ユーザーはホームページに来ることはなくなってしまうからだ。
それならばホームページを作るだけの予算はドブに捨てたのと同じ状態と言える。
ならば電話帳に電話番号を載せるか、パンフレットやカタログにその予算を投じる方が費用対効果がある。
2.「社長あいさつ」や「企業理念」が掲載されている
これはIRサイトなどを除き一概に悪いとは言えないものの、BtoBやBtoCどちらにおいても、ユーザー側が「社長あいさつ」や「理念」を一番に読みたがってはいない事を考えよう。
一番わかり易く考えるならば、自分が企業ホームページを見る際に、「社長がどんな人なのか」や「どんな理念をもってやっているだろう」と一番最初に考えてホームページを見るかどうかを考えてみれば一目瞭然だ。
ユーザーが知りたがっているのは、アナタの会社がホームページを通じて「何をしてくれるのか」、「どんな経験をさせてくれるのか」なのだ。
3.更新していない
これも良くあるホームページを見かける。
簡単に言えば、ホームページというのは「生モノ」と考えてもらうといいかもしれない。
もっとわかり易く言えば、「ぬかみそ」のようなモノだと思ってもらいたい。
「ぬかみそ」は毎日丁寧に混ぜていかなければダメになってしまう。しかし、丹精込めていけば美味しい漬物を食卓に出してくれるのだ。
ホームページも定期的に更新をしなければ、誰も来ることのない死んだホームページだけになってしまう。
4.SEOやSEMばかりを気にしている
最近では、特にGoogleではパーソナルな検索結果を吐き出す様になってきた。
簡単に言えば、「個々のユーザーに合わせた検索結果を表示する」ようになってきたということだ。
つまり、AさんとBさんの2人がいたら、それぞれで同じキーワードを検索しても結果の画面がちがってくるのだ。
検索エンジンに対して何かを施そうという対策は、数年前に比べてそれだけの効果はなくなってきていると言える。
5.「ホームページ」=「広告」という考え
いまだに大手企業の担当者や広告代理店でもこの図式がなりたっている人がいる。
ホームページは、雑誌や街中の看板と違い、偶然そのホームページを目にすることはまずありえない。
つまり、広告のように大多数の人に認知してもらうためのツールではないということだ。
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数年前と違い、今のホームページで重要なのキーワードは「ユーザーサポート」だ。
小売店などを通じてしか得ることのできなかったユーザーの声というのは、今や企業にダイレクトに入ってくる。それがインターネットが普及した結果だ。
逆に言えば、ユーザー側も企業に対してダイレクトに意見を言えるようになっている状況にある。
つまり、ユーザーにどんな経験をさせるかは、今は企業側が直接行わなければならないのだ。
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