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2006年05月18日
Fujitsu Accessibility Assistanceバージョンアップ
本日18日付けで、富士通株式会社
が出している
『Fujitsu Accessibility Assistance』 がバージョンアップした。
ツールはこれまでと同じく3種類。
でわ、1つ1つ何がかわったのかみていってみよう
バージョンアップした WebInspector 5.0 は、これまでのチェック項目68から89に増えより精度の高い診断ができるようになったようだ。
そして、これまで結果が文字だけなので、具体的にどこの部分が問題なのか判りにくかったが、今回からは下記写真のように「確認」というボタンがつき、検査したページを赤枠で囲って教えてくれるようになった。
#ただ、私の確認した限り、IE 7 β2では、これがクリックできなかった。[謎]
もう1つが、ColorSelector 5.0。私は、ColorSelectorよりもインフォアクシアで配布しているCCA(カラー・コンテント・アナライザー)をつかってしまうのだが、こちらはチェックしたページの背景と文字が、色覚異常をおもちの方に優しいかどうかがケータイの電波チェックのように表示される。
全てバリ3(死語)を狙え!ってことなのだろう。
ColorSelectorは、今回からスポイトツールが付いたのでチェックもかなり楽になっている。
#個人的には、CCAのようなスポイトツールの方が使いやすいのだが・・・。
3つ目は、ColorDoctor 2.0。
IBMの aDesigner にも似た機能があり、どちらか一方があれば良い気もするが、私個人的にはデジタルスケープの講義においても2つ揃えるよう推奨している。
ColorDoctorは、色覚異常の体験シュミレーション出来るものだが、良いのはWebサイトに限らず”透過モード”に切り替えるとデスクトップ上のモノまでチェックできるのが嬉しい。もちろん”リアルタイム描画”にすれば動画などに対するチェックも出来る。身近なところでは、CSSなどのロールオーバーチェックなんかにも使えるだろう。
そして、シュミレートした画面が今回から各種形式で保存できるようになったのは大きい。
アクセシビリティは、まだまだ日本では語弊が多く。JIS X 8341‐3 「高齢者・障害者等配慮設計指針 ‐情報通信における機器、ソフトウェア及びサービス‐ 第3部:ウェブコンテンツ」をクリアーしていさえいれば「アクセシブルになった。」と判断する人が多い。
実際の案件においても、制作要件に「Web JISに準拠」という項目をあげているところがあるが、「違うだろー!」と感じてしまう。
そして、「制作側で対応すればあとはOK」的な考えもあったりする場合が多く、肝心な更新やアクセシブルを維持する部分が全くないのが考えられない。
かと言って、「100%クリアしなきゃいけないんだ!」というのも私が違うと思う。
本来の理想論からすれば100%アクセシブルであることは重要だが、プロジェクトや環境、ユーザー層の観点からクリアすべき点と、考慮するべき点はでてくる訳で、それよりも言葉は悪いが・・・障害をもつ方々の為のWebサイトをターゲットにそもそも作ってるの?と疑問がわくときもある。
それよりも、気づいてあげる。少し優しい気持ちになれる心がけをする。それだけでも全然アクセシブルにはなっていくと思う。
まずは、気づくことが必要ではないだろうか。
#と、一応授業ではこれらツールをつかって、まず気づくことを毎度言っている。
#あくまでも、私個人の意見。
投稿者 Manabu : 2006年05月18日 10:45 | Accessibility, Software
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