Tumblrを買収した米Yahoo!が、以前に同じく買収した写真共有SNSの「Flickr」をリニューアルしたことをメディア向けイベントで発表した。
これは「Flickrはどうした?」という質問がでるほど買収後の凋落を嘆かれるFlickrへの対応だったと考えられる。
元々Flickrは、ルディコープ社が2002年に始めたサービスだったのだが、2005年3月に米Yahoo!に買収され、すべてのデータはアメリカ合衆国の連邦法の適用範囲にもなった。
そんなFlickrの今回のリニューアルでは、これまで小さかった無料アカウントユーザー向けの強化がメインのようだ。
今回変わった点は以下の4つ
- 1TBの容量
- 完全オリジナルの品質でアップロードとダウンロード可能。(最大200MB/枚)
- 動画の場合は、各最大1GBの1080pのHDビデオをアップロード可能
- 3分までのビデオ再生
- "コレクション"を作成する機能
- 60個までのグループに写真や動画を投稿。
「1TBってどんだけの写真アップできるの?」という話だが、1枚の最大サイズが200MBなので、それで計算をすると約53万7731枚分になる。
無料アカウントでこれだけアップできれば十分な量だろう・・・。
筆者なんかは、ブログ用に画像をいっぱいアップするのでFlickrもアカウントを有料の"Pro"アカウントにしていたが、今回のリニューアルでは「Flickr Pro」アカウントという概念が撤廃されることになり、代わりに「広告フリー(Ad Free)」と「Doublr」という2つの有料サービスに移行する。
» Flickr: Upgrade Page
Ad Free:
- 年間49.99ドル(約 5,000円)?
- 広告表示なし
Doublr:
- 年間499.99ドル
- 写真やビデオの2TBスペース
Pro用に払った残金はどうなるのかが逆に知りたいが、どうやら現在のProアカウントの人は引き続きPro用のアカウントが引続き行われ、期限が切れたら無料アカウントに移行するようだ。
詳しくはFlickrのFAQにも記載れている。
広告消すだけなら、Flickrの無料アカウントを2つとればいいのでは?という話題も出てる。
» Flickr: Help: Free Accounts, Upgrading and Gifts
これで改めてFlickrを利用しようという、ユーザーも今回は現れるのではないだろうか。
ちなみに新しくなったFlickrの画面も見ながら、ちょっとFlickrというサービスを振り返ると、こんなことが出来ると知っておくといいかもしれない。
写真は、ドラック&ドロップでデスクトップ上の写真が簡単にアップロードできるように最近はなった。
今回のFlickrのリニューアルでも、このアップローダーは健在。
まとめて、だったり、個別で写真のタイトルやタグ付け、グループ分け、グループプール(コミュニティ)への投稿もアップロード時にすべて出来るようになっている。
もちろん、あとから個別に、もしくは、まとめて設定し直すのも可能だ。
アップロードが終わると、アップロードされた写真が表示され、タグ別であったり、ギャラリーごとに表示を呼び出す事もできる。
筆者が一番Flickrをつかってた理由として重宝してたのが、Flickrにアップロードした写真の使い道だ。
写真それぞれにSNSへの連携が出来るだけでなく・・・
その写真の独自URLを呼び出す事が、短縮URLでも可能だったこと・・・
そして、大きな画像をアップロードしてもブログ用に小さい写真や、サムネイル写真を自動で作ってくれることだ。
これによって、いちいちPhotoshop開いて画像を小さくして、などが必要ないのがFlickrの嬉しいところ。
もちろん、他のユーザーとコミュニケーションしたり、写真1つ1つの情報などを表示されるので、自分の気になる写真だけ呼び出すことも可能なので、友だちの写真で特定のレンズだけの写真をみてみる事もできる。
グループプールという、いわゆるコミュニティも存在していて、レンズやカメラ毎、特定のイベントや事柄ごとに世界中の写真を見ることや、投稿する場がある。
写真をやる人なら、レンズ毎にコミュニティチェックする人も多い。
グループは登録しとくと、どのグループで写真が追加されたか、自分の作ったグループだけ見ることもできる。
その他には、自分の写真がどれだけ見られているか、お気に入りに入れてもらえたか、などもチェックできる。
どちらにしても、写真というのはとても置く場所に困る。
画像処理ソフトとかもっていないと、大きなデータがどんどん増えていくのだが、Flickrにまとめてアップロードしてしまって、みんなで見せ合うのもいいのではないだろうか。
もちろん、見せたくない人は「非公開」という設定もできるので、プライベートでずっと利用するのも可能だ。
筆者としては、世界中の人に自慢の写真みてもらって、コメントもらって、交流できるのは嬉しいが・・・遣い方は人それぞれ
by G-Tools , 2013/05/21
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