隔月発売のMdN『Web STRATEGY』ですが、6月18日にVol.16が発売になります。
今回も、このブログでは4ページに収まりきれなかった部分などを補足していきたいと思ってます。
さて、連載2回目となる今回の『問題解決のためのWebディレクション』では、
インターネットの普及やWebサイトの普及に伴って変わってきた市場と生活に着目したお話をしてみてます。
この約10年に於いて、めまぐるしくネット業界は変わってきましたが、実はまだちゃんとした位置づけの上で成り立ってはおらず、特に「広告」として育てられてきてしまったが故に本来の「つながる」「シェアする」といった「コミュニケーション」がスッポリと抜けてしまっているのが現状です。
これについては先日、John Allsopp氏とも話した際にちょこっとだけ出たのですが、
「何故日本人は、“シェアする”というのを行わないのか?」
と、質問を逆にされてしまいました。
確かに日本人は、自分が持っているモノを誰かに見せようとか、知ってもらおう、という文化がなく、狭い枠で囲ってしまう文化があります。
最近は、「ブログ」が一般的になるにつれて、「はてぶ」や「flickr」、「YouTube」といったサービスから「公開する」、「シェアする」がだいぶ広まってきましたが、ビジネスにおいては活用している例はまだ極々わずかです。「広告」ではなく「コミュニケーション」として何が出来るのか、企業としても「コミュニケーション」としてのビジネスモデルをもっと考えていくべきなんじゃないだろうか・・・という話ですね。
ちなみにJohn氏がいう部分でひしひしと感じるモノとしては、7月11日に発売する「iPhone」。
既に予約が殺到してる・・・というニュースが出てますが、これはほんの一部のコアユーザーに過ぎません。
先日、某大学の生徒さんたちに聞いてみたところiPhoneの名前どころか、「iPod touchに電話機能が付くようなイメージ」と言っただけで驚かれました。
これが現状がなのです。
しかし、iPodやiPod touchは知ってました。
と、いうことは、半年・・・1年後には、今知らない層にも知られることになります。
まして、iPhoneを知らない学生でも、Softbankケータイ+他社ケータイの2台持ちが、ほぼ当たり前だと、いうのですから・・・
オープンWebであるiPhoneの参入は、モバイル業界のビジネスモデルを大きく変えてしまうことでしょう。
そーゆー観点から見ると、なぜSoftBankでiPhoneが先に発売になるのか・・・と言えば「課金制度モデル」があるからでしょう。しかし、これも時間の問題なのかもしれません。
既に多いの企業が、iPhoneにおけるビジネス参戦を狙って動いていますから、幅広くビジネスモデルを見出せる企業は今後大きく伸びるかもしれませんね。
かくいう私も、幅広い目だけはずっと持ち続けていきたいです。
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