つくづく出来る人を目の当たりにすると、「重要だよねー」とは思うものの、なかなか実際には手が動かない。
先日、TV番組『カンブリア宮殿』に、フェラーリの歴史上ではじめてイタリア人以外がデザインを手掛けた、15分の伝説を持つ奥山清行 氏が出演していた。
その奥山氏の話は、以前別の番組でみ見ていたが、有名な15分で作り上げたデザインを可能にしたのは、普段の100デザイン/日という自分に課しているノルマの成果なんだと確信している。
その理由は数年前の夜中にあったでき事でもあったのだ。
大きな案件に振り回されていたある時期、デザインに行き詰ってしまい時間もない時に知人の(所謂出来る)デザイナーさんに頭を下げてデザインを頼んだことがあった。
残されている時間は一晩。しかし、既に時間は日付が替ってしまっている。
しかし、彼は数時間で素晴らしいデザインをあげてきたのだ。
しかもとても一晩徹夜での作業とは思えないディテールだった。
もちろん値段はそれだけの金額になったが、誰も異を唱えられなかったのは言うまでもない。
「本領発揮」とは、まさに普段のアイディアがどれだけあるか・・・なんだと思う。
奥山氏も「会議室で急に考えてもいいモノはできない」と言っているように、普段リラックスしているとき等に浮かぶ何気ない時の方が、良いアイディアは増えるのだ。
考えてみれば、打ち上げなどで飲んでる時に、面白い企画が生まれたりするのも同じことだろう。
となれば、デザインでなくても、企画であっても常にメモして残しておくのは重要だ。
今日もディレクターの1人が「行き詰った!」と頭を抱えていたが、答えは今その場にはないのかもしれない。
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